Google Cloud DNSでDMARCを設定する手順
認証に失敗したメールの扱いを、受信側に指示するレコードです。Google Cloud DNSのDNS設定画面から追加する手順をご案内します。
画面や名称は変更される場合があります。不明な点は公式ヘルプもあわせてご確認ください。
入力する値
| ホスト名(名前) | _dmarcドメイン本体ではなく _dmarc というサブドメインに設定します。ホスト名欄に短く書く方式と、_dmarc.example.jp のように全体を書く方式があります。間違えると _dmarc.example.jp.example.jp というレコードができ、反映されません。 |
|---|---|
| 種別(タイプ) | TXT |
| 値 | v=DMARC1; p=none; rua=mailto:dmarc@example.jpp= が実際の扱いを決めます。none は監視のみ、quarantine は隔離、reject は拒否です。運用中のドメインでは p=none から始め、レポートを見ながら段階的に強めてください。 |
値の例はあくまで例です。あなたのドメイン用の値はDMARCの診断で確認できます。
DMARCで間違えやすい点
いきなり p=reject にしない
認証の設定が漏れていると、正規のメールまで届かなくなります。まず p=none で状況を把握してください。ただしメールを送らないドメインには止まって困る正規のメールがないため、最初から p=reject を設定できます。
rua は必須ではない
レポート送付先 (rua) は仕様上は任意です (RFC 9989 §4.7)。付ける場合は、受け取れるアドレスを指定してください。別のドメインのアドレスを指定するときは、受け取る側にも許可のレコードが必要です (RFC 9990 §4)。
2本以上作らない
DMARCレコードが2本以上あると、どちらも適用されず未設定と同じ扱いになります。
設定手順
ゾーンを開く
Google Cloud コンソールで Cloud DNS の「ゾーン」ページを開き、対象のマネージドゾーン名をクリックします。
レコードセットの作成へ進む
「ゾーンの詳細」ページで「標準を追加」をクリックし、「レコードセットの作成」ページを開きます。
各欄を入力する
「DNS 名」にホスト名、リソースレコードのタイプに TXT、「TTL」と「TTL ユニット」に保持期間を入力します。値は引用符で囲みます。
作成する
「作成」をクリックして保存します。
Google Cloud DNSでつまずきやすい点
- TXTの値は引用符で囲む必要があります。v=DMARC1; p=none のように裸で入れるとエラーになります。
- 255バイトを超えるTXT (DKIMの公開鍵が該当します) は255バイトずつに分割し、それぞれを引用符で囲んで並べます。1レコード全体の上限は1,000文字です。
- レジストラ側のネームサーバーがこのゾーンのものになっていないと、ここでの設定は反映されません。ゾーンの詳細画面に表示されるネームサーバーと、実際にドメインへ設定されている値が一致しているか確認してください。
- ホスト名欄の書き方は事業者によって異なります。_dmarc のように短く書く方式と、_dmarc.example.jp のように全体を書く方式があり、間違えると _dmarc.example.jp.example.jp というレコードができて反映されません。設定後に必ず再診断して確認してください。
設定先のUI
Cloud DNS → ゾーン → 対象のマネージドゾーン → 標準を追加