Amazon Route 53でDKIMを設定する手順
メールの電子署名を検証するための公開鍵を置くレコードです。Amazon Route 53のDNS設定画面から追加する手順をご案内します。
図は、Amazon Route 53の実際の画面です (2026年7月時点。ドメイン名と会員情報は、伏せてあります)。 画面や名称は、変更される場合がありますので、不明な点は、公式ヘルプもあわせてご確認ください。
入力する値
| ホスト名(名前) | セレクタ._domainkeyセレクタは、メールサービス側が決めます (RFC 6376 セクション3.6.2.1)。例えばセレクタが google なら google._domainkey です。値そのものも含めてメールサービスの管理画面に表示されたものをそのまま使ってください。 |
|---|---|
| 種別(タイプ) | TXT |
| 値 | v=DKIM1; k=rsa; p=MIIBIjANBgkq...公開鍵は、長い文字列です。改行や空白が混ざると検証に失敗するため、コピーした内容をそのまま貼り付けてください。事業者によっては、CNAMEで設定する方式を案内している場合があり、その場合は、メールサービス側の指示に従います。 |
値の例は、あくまで例です。あなたのドメイン用の値は、DKIMの診断で確認できます。
DKIMで間違えやすい点
セレクタ名を推測しない
セレクタは、任意の文字列を取れるため、よくある名前を当てはめても一致するとは限りません。メールサービスの管理画面に表示されている名前をそのまま使ってください。
ホスト名にアンダースコアが入る
_domainkey は、アンダースコアで始まります。管理画面によっては、入力を弾いたり、警告を出したりすることがありますが、DNSとしては、正しい名前です。
鍵は 2048 bit を選ぶ
1024 bit 未満の鍵は、仕様上有効と見なされません (RFC 8301 セクション3.2)。選べる場合は、2048 bit を選んでください。
設定手順
Route 53のコンソールを開く
AWSマネジメントコンソールにサインインし、画面上部の検索欄に「Route 53」と入れて候補に出た「Route 53」を選びます。ブラウザで https://console.aws.amazon.com/route53/ を直接開いても同じ画面に入れます。
似た名前が並ぶので、説明が「DNS とドメインネーム登録」のものを選びます。(図をクリックすると拡大します) ホストゾーンを開く
左のメニューで「ホストゾーン」(Hosted zones) を選びます。メニューが出ていないときは、画面左上の三本線のアイコンを押すと開きます。一覧から対象ドメインの名前を押します。
同じドメイン名のゾーンが2つ以上並んでいないか、ここで確かめられます。(図をクリックすると拡大します) ネームサーバーの一致を確認する
「ホストゾーンの詳細」を開くと「ネームサーバー」に4つの値が並びます。ドメインに実際に設定されているネームサーバーと一致していることを確認してください。一致していないゾーンを編集しても外からは見えません。
ここに出る4つの値がドメインに設定されているネームサーバーと一致している必要があります。(図をクリックすると拡大します) 「レコードを作成」から値を入力する
「レコード」タブの「レコードを作成」を押すとこの入力画面が開きます。赤枠の3か所に下の値を入れ、右下の赤枠「レコードを作成」を押すと反映されます。TTL (秒) は、初期値の300のまま、ルーティングポリシーも「シンプルルーティング」のままで構いません。
DKIMのときに入れる値
- ホスト名(名前)
セレクタ._domainkey- 種別(タイプ)
TXT- 値
v=DKIM1; k=rsa; p=MIIBIjANBgkq...
公開鍵は、長い文字列です。改行や空白が混ざると検証に失敗するため、コピーした内容をそのまま貼り付けてください。事業者によっては、CNAMEで設定する方式を案内している場合があり、その場合は、メールサービス側の指示に従います。あなたのドメイン用の値を診断で確認する
レコード名の右にドメイン名が出ます。ドメイン本体に設定するときは、空欄のままにします。(図をクリックすると拡大します)
Amazon Route 53でつまずきやすい点
- 同じドメインのホストゾーンが複数存在することがあります。レジストラのNSが向いている方を編集しないと反映されません。「ホストゾーンの詳細」に表示される4つのネームサーバーとドメインに実際に設定されているネームサーバーが一致しているか確認してください。
- ドメイン本体のレコードは、レコード名を空欄のままにします。@ とは書きません。入力欄の下にも「ルートドメインのレコードを作成するには、空白のままにします。」と表示されます。
- TXTの値は、ダブルクォートで囲みます。1つの文字列に入れられるのは255文字までで、これを超えるTXT (DKIMの公開鍵が該当します) は、255文字以下に分割し、それぞれをダブルクォートで囲んで同じ行に空白で並べます。値全体の上限は、4,000文字です。
- 同じ名前で複数の値を入れるときは、値の欄に1行ずつ入力します。欄の下にも「複数の値を個別の行に入力します。」と表示されます。
- TTLの初期値は、300秒です。欄の横の「1 分」「1 時間」「1 日」を押すと入れ替えられます。
- コンソールの表示言語で項目名が変わります。日本語では「ホストゾーン」「レコードを作成」「レコード名」「レコードタイプ」「値」「TTL (秒)」、英語では Hosted zones / Create record / Record name / Record type / Value / TTL (seconds) です。
- 初めてレコードを作るときは、先に「レコードの作成方法」として、「クイック作成」と「ウィザード」を選ぶ画面が出ることがあります。SPF・DKIM・DMARC・MXは、どれも単純なレコードなので、「クイック作成」で足ります。
設定先のUI
Route 53 → ホストゾーン (Hosted zones) → 対象ゾーン → レコードを作成 (Create record)