Amazon Route 53でMXを設定する手順
そのドメイン宛のメールを受け取るサーバーを指定するレコードです。Amazon Route 53のDNS設定画面から追加する手順をご案内します。
図は、Amazon Route 53の実際の画面です (2026年7月時点。ドメイン名と会員情報は、伏せてあります)。 画面や名称は、変更される場合がありますので、不明な点は、公式ヘルプもあわせてご確認ください。
入力する値
| ホスト名(名前) | 空欄、または @サブドメインで受信する場合を除き、ドメイン本体に設定します。 |
|---|---|
| 種別(タイプ) | MX |
| 値 | aspmx.l.google.com (優先度 1)MXには優先度の欄があります。数字が小さいほど先に試されます。値にはIPアドレスではなくホスト名を書いてください。 |
値の例は、あくまで例です。あなたのドメイン用の値は、MXの診断で確認できます。
MXで間違えやすい点
IPアドレスを直接書かない
MXの値には、メールサーバーのホスト名を書きます。ここに書いた値は送信側からドメイン名として問い合わせられ、AまたはAAAAレコードが返ることが求められているためです (RFC 1035 セクション3.3.9、RFC 5321 セクション5.1)。IPアドレスの文字列そのものは問い合わせても通常アドレスが返りません。
参照先がCNAMEになっていないか
MXが参照するホスト名は、CNAMEであってはいけません (RFC 2181 セクション10.3)。名前解決自体は、できてしまうため気づきにくい問題です。
メールを使わないなら Null MX を設定する
そのドメインでメールを受け取らないなら優先度 0、ホスト名 . のMXレコード (Null MX、RFC 7505) を設定して明示できます。MXを設定しないままだと送信側は、Webサーバー宛に配送を試みます。
設定手順
Route 53のコンソールを開く
AWSマネジメントコンソールにサインインし、画面上部の検索欄に「Route 53」と入れて候補に出た「Route 53」を選びます。ブラウザで https://console.aws.amazon.com/route53/ を直接開いても同じ画面に入れます。
似た名前が並ぶので、説明が「DNS とドメインネーム登録」のものを選びます。(図をクリックすると拡大します) ホストゾーンを開く
左のメニューで「ホストゾーン」(Hosted zones) を選びます。メニューが出ていないときは、画面左上の三本線のアイコンを押すと開きます。一覧から対象ドメインの名前を押します。
同じドメイン名のゾーンが2つ以上並んでいないか、ここで確かめられます。(図をクリックすると拡大します) ネームサーバーの一致を確認する
「ホストゾーンの詳細」を開くと「ネームサーバー」に4つの値が並びます。ドメインに実際に設定されているネームサーバーと一致していることを確認してください。一致していないゾーンを編集しても外からは見えません。
ここに出る4つの値がドメインに設定されているネームサーバーと一致している必要があります。(図をクリックすると拡大します) 「レコードを作成」から値を入力する
「レコード」タブの「レコードを作成」を押すとこの入力画面が開きます。赤枠の3か所に下の値を入れ、右下の赤枠「レコードを作成」を押すと反映されます。TTL (秒) は、初期値の300のまま、ルーティングポリシーも「シンプルルーティング」のままで構いません。
MXのときに入れる値
- ホスト名(名前)
空欄、または @- 種別(タイプ)
MX- 値
aspmx.l.google.com (優先度 1)
MXには優先度の欄があります。数字が小さいほど先に試されます。値にはIPアドレスではなくホスト名を書いてください。あなたのドメイン用の値を診断で確認する
レコード名の右にドメイン名が出ます。ドメイン本体に設定するときは、空欄のままにします。(図をクリックすると拡大します)
Amazon Route 53でつまずきやすい点
- 同じドメインのホストゾーンが複数存在することがあります。レジストラのNSが向いている方を編集しないと反映されません。「ホストゾーンの詳細」に表示される4つのネームサーバーとドメインに実際に設定されているネームサーバーが一致しているか確認してください。
- ドメイン本体のレコードは、レコード名を空欄のままにします。@ とは書きません。入力欄の下にも「ルートドメインのレコードを作成するには、空白のままにします。」と表示されます。
- TXTの値は、ダブルクォートで囲みます。1つの文字列に入れられるのは255文字までで、これを超えるTXT (DKIMの公開鍵が該当します) は、255文字以下に分割し、それぞれをダブルクォートで囲んで同じ行に空白で並べます。値全体の上限は、4,000文字です。
- 同じ名前で複数の値を入れるときは、値の欄に1行ずつ入力します。欄の下にも「複数の値を個別の行に入力します。」と表示されます。
- TTLの初期値は、300秒です。欄の横の「1 分」「1 時間」「1 日」を押すと入れ替えられます。
- コンソールの表示言語で項目名が変わります。日本語では「ホストゾーン」「レコードを作成」「レコード名」「レコードタイプ」「値」「TTL (秒)」、英語では Hosted zones / Create record / Record name / Record type / Value / TTL (seconds) です。
- 初めてレコードを作るときは、先に「レコードの作成方法」として、「クイック作成」と「ウィザード」を選ぶ画面が出ることがあります。SPF・DKIM・DMARC・MXは、どれも単純なレコードなので、「クイック作成」で足ります。
設定先のUI
Route 53 → ホストゾーン (Hosted zones) → 対象ゾーン → レコードを作成 (Create record)