Amazon Route 53でSPFを設定する手順
そのドメインからメールを送ってよいサーバーを宣言するレコードです。Amazon Route 53のDNS設定画面から追加する手順をご案内します。
図は、Amazon Route 53の実際の画面です (2026年7月時点。ドメイン名と会員情報は、伏せてあります)。 画面や名称は、変更される場合がありますので、不明な点は、公式ヘルプもあわせてご確認ください。
入力する値
| ホスト名(名前) | 空欄、または @サブドメインではなくドメイン本体に設定します。空欄でドメイン本体を表す事業者と @ と書く事業者があります。 |
|---|---|
| 種別(タイプ) | TXT |
| 値 | v=spf1 include:_spf.google.com ~allinclude: の部分は、利用しているメールサービスによって、変わります。診断結果に判定したサービスに合わせた値が表示されます。 |
値の例は、あくまで例です。あなたのドメイン用の値は、SPFの診断で確認できます。
SPFで間違えやすい点
1つのドメインに2本以上作らない
SPFレコードが2本以上あると受信側は、評価を打ち切って認証を失敗させます (RFC 7208 セクション4.5)。送信サービスを追加するときは、新しい行を足すのではなく、既存の1本に include: を追記してください。
既存のTXTレコードを消さない
ドメイン本体には検索エンジンの所有権確認など別のTXTレコードが入っていることがあります。SPFを追加するときに置き換えてしまうとそちらが失われます。TXTレコードは、複数あってよく、SPFとして、扱われるのは v=spf1 で始まるものだけです。
末尾の all を省略しない
記載されていない送信元をどう扱うかは all で示します。省略すると受信側に判断材料が伝わりません。運用中のドメインでは ~all から始めるのが安全です。
設定手順
Route 53のコンソールを開く
AWSマネジメントコンソールにサインインし、画面上部の検索欄に「Route 53」と入れて候補に出た「Route 53」を選びます。ブラウザで https://console.aws.amazon.com/route53/ を直接開いても同じ画面に入れます。
似た名前が並ぶので、説明が「DNS とドメインネーム登録」のものを選びます。(図をクリックすると拡大します) ホストゾーンを開く
左のメニューで「ホストゾーン」(Hosted zones) を選びます。メニューが出ていないときは、画面左上の三本線のアイコンを押すと開きます。一覧から対象ドメインの名前を押します。
同じドメイン名のゾーンが2つ以上並んでいないか、ここで確かめられます。(図をクリックすると拡大します) ネームサーバーの一致を確認する
「ホストゾーンの詳細」を開くと「ネームサーバー」に4つの値が並びます。ドメインに実際に設定されているネームサーバーと一致していることを確認してください。一致していないゾーンを編集しても外からは見えません。
ここに出る4つの値がドメインに設定されているネームサーバーと一致している必要があります。(図をクリックすると拡大します) 「レコードを作成」から値を入力する
「レコード」タブの「レコードを作成」を押すとこの入力画面が開きます。赤枠の3か所に下の値を入れ、右下の赤枠「レコードを作成」を押すと反映されます。TTL (秒) は、初期値の300のまま、ルーティングポリシーも「シンプルルーティング」のままで構いません。
SPFのときに入れる値
- ホスト名(名前)
空欄、または @- 種別(タイプ)
TXT- 値
v=spf1 include:_spf.google.com ~all
include: の部分は、利用しているメールサービスによって、変わります。診断結果に判定したサービスに合わせた値が表示されます。あなたのドメイン用の値を診断で確認する
レコード名の右にドメイン名が出ます。ドメイン本体に設定するときは、空欄のままにします。(図をクリックすると拡大します)
Amazon Route 53でつまずきやすい点
- 同じドメインのホストゾーンが複数存在することがあります。レジストラのNSが向いている方を編集しないと反映されません。「ホストゾーンの詳細」に表示される4つのネームサーバーとドメインに実際に設定されているネームサーバーが一致しているか確認してください。
- ドメイン本体のレコードは、レコード名を空欄のままにします。@ とは書きません。入力欄の下にも「ルートドメインのレコードを作成するには、空白のままにします。」と表示されます。
- TXTの値は、ダブルクォートで囲みます。1つの文字列に入れられるのは255文字までで、これを超えるTXT (DKIMの公開鍵が該当します) は、255文字以下に分割し、それぞれをダブルクォートで囲んで同じ行に空白で並べます。値全体の上限は、4,000文字です。
- 同じ名前で複数の値を入れるときは、値の欄に1行ずつ入力します。欄の下にも「複数の値を個別の行に入力します。」と表示されます。
- TTLの初期値は、300秒です。欄の横の「1 分」「1 時間」「1 日」を押すと入れ替えられます。
- コンソールの表示言語で項目名が変わります。日本語では「ホストゾーン」「レコードを作成」「レコード名」「レコードタイプ」「値」「TTL (秒)」、英語では Hosted zones / Create record / Record name / Record type / Value / TTL (seconds) です。
- 初めてレコードを作るときは、先に「レコードの作成方法」として、「クイック作成」と「ウィザード」を選ぶ画面が出ることがあります。SPF・DKIM・DMARC・MXは、どれも単純なレコードなので、「クイック作成」で足ります。
設定先のUI
Route 53 → ホストゾーン (Hosted zones) → 対象ゾーン → レコードを作成 (Create record)