Amazon Route 53でDMARCを設定する手順
認証に失敗したメールの扱いを、受信側に指示するレコードです。Amazon Route 53のDNS設定画面から追加する手順をご案内します。
画面や名称は変更される場合があります。不明な点は公式ヘルプもあわせてご確認ください。
入力する値
| ホスト名(名前) | _dmarcドメイン本体ではなく _dmarc というサブドメインに設定します。ホスト名欄に短く書く方式と、_dmarc.example.jp のように全体を書く方式があります。間違えると _dmarc.example.jp.example.jp というレコードができ、反映されません。 |
|---|---|
| 種別(タイプ) | TXT |
| 値 | v=DMARC1; p=none; rua=mailto:dmarc@example.jpp= が実際の扱いを決めます。none は監視のみ、quarantine は隔離、reject は拒否です。運用中のドメインでは p=none から始め、レポートを見ながら段階的に強めてください。 |
値の例はあくまで例です。あなたのドメイン用の値はDMARCの診断で確認できます。
DMARCで間違えやすい点
いきなり p=reject にしない
認証の設定が漏れていると、正規のメールまで届かなくなります。まず p=none で状況を把握してください。ただしメールを送らないドメインには止まって困る正規のメールがないため、最初から p=reject を設定できます。
rua は必須ではない
レポート送付先 (rua) は仕様上は任意です (RFC 7489 §6.3)。付ける場合は、受け取れるアドレスを指定してください。別のドメインのアドレスを指定するときは、受け取る側にも許可のレコードが必要です (RFC 7489 §7.1)。
2本以上作らない
DMARCレコードが2本以上あると、どちらも適用されず未設定と同じ扱いになります。
設定手順
ホストゾーンを開く
Route 53コンソールで「Hosted zones」から対象ドメインを開きます。
画面キャプチャは準備中ですNSの一致を確認
ゾーン内のNSレコードが、実際にドメインに設定されているネームサーバーと一致しているか確認します。
画面キャプチャは準備中ですレコードを作成
「Create record」でRecord name・Record type・Valueを入力し、「Create records」を押します。
画面キャプチャは準備中です
Amazon Route 53でつまずきやすい点
- 同じドメインのホストゾーンが複数存在することがあります。レジストラのNSが向いている方を編集しないと反映されません。ゾーンのNSレコードと、ドメインの実際のNSが一致しているか確認してください。
- TXTの値はダブルクォートで囲む必要があります。囲み忘れると保存時にエラーになります。
- 255文字を超えるTXT (DKIMの公開鍵など) は、複数の文字列に分割してスペースで区切ります。
設定先のUI
Route 53 → Hosted zones → 対象ゾーン → Create record